寒波過ぎゆく

「数年に一度レベル」と言われる最強最長寒波も
どうやらピークを越えたようです

昨日は日差しも強くなり
町を覆っていた雪も少しずつ姿を消していきました



根っからの寒がりで
どちらかといえば
冬は苦手な季節ではありますが
雪がつもった朝などは
四季がくっきりとある地で暮らす豊かさを思います

ピンと張りつめたあの空気感…
カーテンを開けなくても分かる
積雪の朝の深い静けさ…

なにもかも埋め尽くすうように
少し先すら雪のベールに隠しつつ
音もなくこんこんと降り続く雪は圧巻で
見ていて飽きることがありません

一線こえればそれは脅威。
そんな裏腹も含む美しさ…


白に覆われた町の景色の印象を
西郷大橋の赤が、ぐっと、引き締める。

四季折々、様々な表情を見せる西郷大橋ですが
雪の日のそれはまた格別です



旧西郷中学校跡地にたつ大きなクスノキも
こんもりと茂る枝葉に雪をまとっていました

幼い息子をベニーカーに乗せて
桜をみながらクスノキの下を歩いた春の日は
もう20年も昔のこと…

猛烈な暑さだった昨夏
体調を崩したテンテンのお散歩は
このクスノキの木陰に守られながら…

ここが学校だった時分からここに立ち
子どもたちの日々を見つめ
木陰をつくり
人々の営みに寄り添ってきたクスノキの大樹です




深夜、突然鳴き始めたテンテンをつれて
目をこすりつつ真夜中のお散歩へ…


ひとっこひとり、ねこの子1匹
出会うことはなかったけれど
誰かの痕跡はあちこちに…


それを嬉しそうにたどってテンテンは歩きます


風がないせいか思ったよりも寒くなく
月明りと雪明りのおかげでほのかに明るい

ライトも持たずに歩きました

こんな凍り付くような夜だから車ももちろん通らない
道路のど真ん中を歩いたって平気


誰にも会わずに小一時間ほどの深夜の徘徊はおしまい


この日は電光掲示板が-4度を表示。

外が寒ければ寒いほど
家々のあたたかそうな明かりが際立ちます
お店の横の通路を歩いていると
巨大なつららが、1本だけ。

その大きさたるや、凶器レベルでした


今年の雪景色も、どうやらこれで終いのようです














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