このところ、隠岐はいいお天気の日が続いています
今日も、昨日も、一昨日も
夏空のような青い空が拡がりました
一昨日の八尾川。
昨日の夕陽が見える丘公園。
今日の卯敷の海。
梅雨だってことを忘れてしまいそうな空。
テンテン隠岐の島動物病院にいく
そんな天気とは裏腹に…
なんだかテンテンの元気がない日が続きました
いや…ずうっと元気がないわけではなく
夕方のお散歩でワン友たちに出会うといつものテンテンだし
食欲は相変わらずあってご飯もぺろりだし
お散歩中誰かが「おやつ」を持っている気配を察しようもんなら
他のワンコをおしのけておやつめがけて突進します
うんちもどっさりするし、おしっこも普通。
ただ…
なんとなく覇気がない
おうちにいても寝ていることが多くなり
おもちゃをくわえてやってきて
遊ぼう遊ぼうとワンワン言うことも無くなった…
お散歩にも「まあ、しゃあない、行くか…」みたいな気配で向かうのです
足取りも重たいし、早く帰りたがるし、階段は登りたがらない…
まあね、気分屋で気まぐれなテンテンですからね…
天気が悪い日なんかはテンションダダ下がりで
お散歩に行きたがらないことはよくある話。
でも…
これはいつもの「ちょっと行きたくない」やつとは違う気がする
元気な様子が見られるとひとまず安心はするものの
ダルそうなテンテンが目に入れば不安は増幅…
というわけで
隠岐の島動物病院に行ってみることにしました。
・・・・・・・・・
隠岐の島動物病院は完全予約制ではありません。
時間内なら予約無しで行くのも全然OK。
でも、待合室で他の犬や猫と一緒に待つのはなかなか至難の業。
動物の負担にもなりますしね。
というわけで
予約をしてから向かいます
土曜日は完全予約診療です
また変則的な診療日もあります
受診される場合はHPを参考にしておでかけください
病院に到着すると、すぐに名前を呼ばれて診察室へ…
昨年の10月から隠岐へ移住
隠岐の島動物病院に常駐してくださった吉村先生が診てくださいます
何度かお世話になっているテンテン
「診察室と吉村先生」とくれば何が行われるのかなんとなく分かる…
若干の抵抗を見せながらも私に捕獲され
よだれまみれで診察台へ…
コーギーってよだれが多い犬種のようで…
他の犬に出会ったり緊張を要することがあったりすると
とたんに大量のよだれが出ます
(;・∀・)
おやつを目の前にして待たされたりしてもすごい!!
口の両脇からぽたぽたとしずくが連なって落ちていきます
その涎たるや…
滝のようで…雨だれのようで…スライムのようで…
さて
話が逸れましたので病院の話題に戻ります
(;’∀’)
診察台は体重計つき
乗せられるとすぐに体重チェックです
…人間だったら勘弁ですねこれ…
体重は100g増えて14.5kg
熱を測ることには絶対の抵抗感を示すので検温は無し
何度か診察していただいたことがあるので
「なじみの先生・・・」ではありますが
テンテンにとってはちょっと苦手なヒトであることは間違いない
唸ったり怒ったりはしないものの
それでもよだれ垂れまくりで警戒心を示すテンテンに
先生はひょうひょうと声をかけながら接近し
臆することなく脚やら腰やら触診です
よだれマンになっているテンテンも、されるがまま
<(_ _)>
獣医の先生ってすごいですね~
さすがです
その結果
どうやら腰を痛めた可能性が高いということでした
( ;∀;)
脚が短く胴が長い犬種は
その体形から腰への負担が大きく
ヘルニアなどの腰の病気を抱えることが多いのだそう
日常の中でもっと気を付けてあげていれば防げたはず。
ごめんよーテンテン
( ;∀;)
早く気が付いてあげられたらよかったのに…と
大後悔大懺悔大反省
これまで5頭の犬と暮らしましたが
テンテンは初めての室内飼い
テンテンとの暮らしが始まって約2年
住環境的にも、ふれあう時間の多さからも
室内で飼われる犬は何と恵まれていることかと思います
当時はそれが当たり前だと思っていた外飼いのワンコたちでしたが
毎日テンテンがそこにいる、その暮らしに流れるやさしい時間を思うにつけ
彼らのことが思い出されてなんだか切なくなることも…
ただ
室内で犬が自由に暮らす中には
見逃せば事故に繋がったり怪我をさせたり
そうした危険もあることは確か…
そういえば
次男が口うるさく「早くカーペットを敷いてやってくれ」と言ってたなーと
まずは中途半端だったカーペットを買い足して
できるだけフローリング部分を減らしました
我が家の階段は自力で登らせずわっせわっせと抱えてあがること、
ソファーはロータイプのものに買い替えることにしました
私たちよりはずっと早く歳をとるテンテン
彼女が一日でも長く健康なくらしを楽しめるよう
私たちと一緒に穏やかな気持ちで暮らせるよう
家族に迎えた私たちの責任を、改めて思ったできごとでした
・・・・・・・
それにしても
こういうことがあると、
この島に隠岐の島動物病院ができてよかったなーと、
心の底から思いますね
気になった時に、すぐこうして診て頂くことができることのありがたさ…
そうそう
・
・
・
実は5月5日の地方紙で
隠岐の島動物病院に獣医師常勤となったことが記事になりました
そしてそして
この写真をよーく見てください
穏やかな面持ちで診察される先生の前には
警戒心でガッチガチになったコーギー♪
なんと
テンテン、ついに新聞一面デビューを飾りました
!(^^)!
…半導体国家戦略、の横に、テンテン 笑…
・・・・・・・・・・
長らく無獣医師区域だったこの島に、動物病院ができたのが7年前。
本土の先生たちがご自身の病院の休診日を使い
順番で通ってきてくださる形で運営された動物病院です
先生方が手弁当のような状態で通ってくださることで成り立っていた診療体制。
その熱意と温かな思いには本当に感謝しかありません
そして
あの時あの病院が立ち上がっていなかったら
吉村先生がここに来られることは無かっただろうと思います
今回のテンテンのようなことがあると
この隠岐の島動物病院に先生が常勤してくださって
いつでも、すぐにでも、先生に相談できることが
生き物と暮らす上でどれだけ大きな意味をもつものかを実感します
週末まで待たなくても大丈夫
本土まで行かなくても大丈夫
川沿いに建つ小さな隠岐の島動物病院ですが
ここで動物と暮らすものにとって、それは大きな砦のような場所なのです
・・・・・・・・・
この新聞記事が出たちょうど同じころ
我が家に「島根県獣医師会報」が届きました
この会報の中でトピックとしてとりあげられた
隠岐の島動物病院の獣医師常勤のニュース。
その記事のおまけとして
なんとなんと
ブンテンのblogを掲載してくださいました
隠岐の島動物病院の獣医師常勤について書いたblogです
もちろん掲載については事前に連絡を頂いていたのですが
こんなに紙面を割いて
また、全文掲載してくださることになるなんて、思いもよらなかった…
人生後半戦をこの島で・・・と
そうして隠岐に移住してくださった吉村先生に…
そして
この島で動物と暮らす者の声に寄り添って
隠岐に動物病院を立ち上げてくださった本土の先生方に…
感謝の思いのほんの一端でも、お伝えできたかもしれないということ
そのことがとても嬉しいです