コロナ禍の中で思うこと

例年より少なかったとはいえ
この夏とお盆はたくさんの人が動いていたし
オリンピックの開催でどこか気のゆるみもあったし
増加の一方だった県内の感染者数に都度々々、ハッとしながらも
どこかそれが当たり前になりつつあったし

そんなこんなの中
やっぱりというか、ついにというか、
ちいさな離島、島後も、コロナ禍の大きな渦の中に巻き込まれました


誰がかかってももうおかしくない状況だと言いながら
ごくごく身近なところでのコロナ発生のニュースには
気持ちが揺さぶられ、どこかザワザワとした落ち着かない気持ちでいるこの数日です

噂のかけめぐる早さにも驚愕…

ただ
これが「今」でよかったなーと思います

コロナのことが分かり始め、ワクチン接種も進み、
「恐怖心に煽られる形での偏見」は間違っているという雰囲気がある、「今」。

海士の事例に心動かされたあとの、「今」。


感染拡大をこれ以上進めないように
負のエネルギーに心までも支配されることのないように
当たり前に対策をとりながら
日々粛々と、「日常」を暮らしたいと思います



島後での感染が判明してから
気が付くとザワザワしてしまいがち…
でも
テンテンとテクテク歩くこの時間に
様々なものがリセットされ
またフラットな気持ちになれる気がする

これも私の愛おしい「日常」の景色のひとつ…



・・・・・・・・・・・
加茂区のおたより「そいでこそ」

区長さんが作っていらっしゃるおたよりなのだそうです


今回は号外扱いのようで
島内での感染事例が発表された日に
区長さんが1軒1軒配ってあるかれたようだと伺いました


コロナについて書かれたちらしやお願いは
これまでもたくさん目にしたけれど
そんな中で、このシンプルな白黒のちらしは
私の目にしっかり止まり、心にしっかり刻まれた、そんなちらしでした


島後も、我々も、
ここからががんばり時です




営業のおしらせ

島後内でのコロナウィルス感染事例が確認されたことを受け
当店でも営業のみなおしを行っております

まず…
これまで以上に感染防止のための対策をとりながら
通常の営業は続ける予定です

ただし
飲食に関しては、当面の間はテイクアウトのみといたします

サンデーモーニングももちろんおやすみです

私達にとってもサンデーモーニングのあのひとときは
日曜日のおたのしみとなりつつあったので
おやすみするのは寂しい気持ちではありますが
安心安全にお楽しみいただけると確信がもてる日まで
「ぜひどうぞ♪」と心から言える日がくるまで
今しばらくの、おやすみです

「その日」が来ましたらまたおしらせいたします
その折はぜひ
ブンテンでのんびりとした朝時間をお楽しみください



それまでは
まずこれ以上感染が拡がらないよう
ひとりひとりが「当たり前」を徹底したい

そしてなにより…
1日も早く、感染された方の健康と日常がもどることを
心よりお祈りいたします




今回、感染された方や濃厚接触者になった方が
自らそれを公表されるというケースがいくつかありました

最初にSNSでその投稿を見た時は、正直、本当に驚きました

そうだったのか、という衝撃と
公表しちゃって大丈夫か!!という心配と
その裏に
これができるってすごい!という思いと

発信者のみなさんをよく知っている私としては
ああ彼・彼女らしいなーと思ったのも事実

濃厚接触者となったひとりのSNSには

差別や誹謗中傷がついてまわることも覚悟の上で
自らの感染や濃厚接触者認定について公表されたことの裏には
「こんな時だからこそ正しい情報を伝え、正しく恐れて、正しい対策ができたらいいです」
と、そういう思いが記されていました

確かに
正い情報が伝わることで、憶測と過剰な恐れは減り
必要な予防行動と対応をとることができますもんね

・・・・

とはいえ
公表するには勇気がいったと思いますよほんとうに。
こんな狭い島だからこそ。

隠岐はSNSより噂のほうが早く情報がまわると言われるくらいですもんね

今回だって、様々な『噂』があっという間に広がった感はいなめません


身近なところでの感染事例であればあるほど
自分も感染している可能性があるかもしれない、と
探りたくなるのも確かに分かる…
…恥ずかしながら、私だってそうでした…

だからこそ

そんな空気感のある中で
自らのことを正しく伝えたいと公表したことは
勇気がいっただろうなーと思います

そしてまた
そうした行動が、狭いコミュニティがもつ閉塞感に
ある種の風穴を開けることにも繋がっていくのかもなーと思ったり…


私に同じことができるとは思えないけど
でも、あんなふうに、自分の思いに正直に、まっとうにあれたらいいなと思ったり…

・・・・・

コロナとういう病が流行し始めた頃は
コロナに感染したことでその地域に暮らすことすらできなくなった、と
そんな悲しい事例がいくつもあると聞きます

それを思うと少しずつ理解と受け入れがすすみ
無茶苦茶な差別や偏見は少なくなりつつありますね


…そうであると思いたい…


そして、これから先
ワクチン接種が進み治療薬などもできてくれば
インフルエンザにかかった、くらいのインパクトになっていくのかもしれません

この度のザワザワ感を思うにつけ
早くそうなればいいなーと、心から思います


そして
私達が暮らすこの島後で

感染者への誹謗中傷が語られるようなことがないことを
切に切に、願う次第です



・・・後記・・・
後日、今回のSNSでの発信については
知らないところでいろんな波紋を起こすことがあり
自己の感染についてSNSで発信すべきではないという意見を耳にしました


「正しい情報を正しく伝える」ことのメリット。
私はそういう側面からのみ今回の発信をとらえていたんですが
いろいろと「発信、その後…」に思いを馳せると
確かに安易には語れないことだなーと感じています

SNSの場合
その「情報発信」をさかのぼることで
様々な波紋を生じることがある…




SNSは今や世の中にはなくてはならないものになっています

私もこのブログを含めて
京見屋分店として様々に情報発信のツールを用いていますが
今一度、自分の発信の在り方を考えてみようと思いました






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