大満寺山に登るの巻

年末年始がこんなにも穏やかな天気に恵まれるなんて
いったいいつぶりなんだろう?

本当に穏やかな三が日でしたね


天気いいねえ
山でも登るか
それもいいねえ

なんて言いながら
結局我が家は食べて呑んで駅伝見てまた呑んで…と
絵に描いたような模範的寝正月となりました

寝正月部門コンテストでもあれば絶対優勝できる

でも…
箱根駅伝で駒澤大学が優勝を決めるのを見届けちゃうと
あとはもう、麦酒呑む?山でも登る??という二者択一…

昼から麦酒なんてめったにないことだから
それもそれで心は揺らぎましたが
さすがにそれでおやすみ終わってしまうのももったいない

ということで
いざ、●年ぶりの大満寺山へ♪


・・・・・・・

豪雨による土砂崩れで長いこと通行止めだった箇所も
とりあえず通れるようになったみたいですね

今回は山の中腹あたりまで車で行く
\\ちょろっと登山コース//を選択

乳房杉付近の登山道入り口から登ることにして、いざ!!


「山祭」で有名な大山神社の前を通過して
しばらく林道を走ります

山の中だから標高も高いし日光も遮られ
路面にはまだ雪が残っていましたよ

ブンテンカーは四駆がつかえないので
このあたりは慎重に慎重に…


乳房杉を通過してほどなく登山道入り口に到着です

登山道入り口に立つ看板には「大満寺山 0.6㎞」の文字…

600mって、標高のこと?
ここから600m歩けば到着ってこと?

登山道入り口に立つ対の杉の木を
まるで門のようだなと思いながら通り抜けると
すぐに急な山道が始まりました



しばらくは木道が組まれた登りやすい登山道が続きます

なにせ、コロナ禍になってからまる3年
運動らしい運動はな~んにもしていない私たち

こんな緩い山道でもすぐに息があがっちゃうという情けなさを露呈しつつ
えっちらおっちら、スティックを使いながら登ります


少し登ると山道は溶け残った雪に覆われた状態となり
ますます足取りが重くなりました

雪の上には少し形が緩んだ誰かの足跡が残っていて
それがいい足場を教えてくれる、「道しるべ」になりました


大晦日から元旦にかけていいお天気だったから
どなたかが初日の出を見るために登られたんでしょうか
すごいな~♪

登り進めると傾斜がややきつくなっていきますが
そのあたりにはロープが張られていて、登るのは逆にラクチン♪


そのうちに、頭上を覆っていたうっそうとした藪に切れ間が生まれ
一気にあたりが明るくなりました

こうなると、もうそこが頂上!!

大満寺山の山頂に、とうちゃこ~~♪


良く晴れて、西郷方面がきれいに見渡せたこの日。

ごつごつとした火山台地の中に、そこだけ広々と開けた空港
その先には日差しを浴びて白くポツンと浮かび上がる西郷岬灯台
真っ赤な西郷大橋も見えるし出航直前のフェリーも見えた!!

港から出ていくフェリーが見えたらいいねえと言いながら上がってきたので
フェリーを見つけた時はテンションあがりましたよ


フェリー出航の合図の汽笛はここまで届くのですね

冬の柔らかな日差しの中を
悠々と進むちいさな白いフェリーをしばし眺めつつ
隠岐の島のてっぺんで飲むコーヒーの、なんとおいしいことよ♪

ただただのんびり
ただただゆったり
隠岐の島のてっぺんで過ごす時間の至極を味わいました


とは言いながら…

雪もちらついてきたし、夕暮れもせまってくるし
珈琲を飲み干したら下山開始です


登って来た時にも通ったはずのこの登山道

藪道の両脇にはズラリと椿の木が叢生していて、まるで椿のトンネルのよう…

行く時は必死だからあまり感じませんでしたが
何だか物語の中の世界を歩いているような不思議な感覚に陥ります

椿の花の時期はきれいだろうな~…

同じ椿といってもいろんな表情がありますね

人が大きく口を開けているような穴があったり…
魔法使いの杖のようにねじれていたり…

この山に暮らすという、天然記念物のヤマネも
こんな穴で冬眠してるんだろうか、と
穴を見つける度にのぞいて見たい衝動にかられつつ…


下山はほんとうにあっという間!

少々の疲労と、もりもりの爽快感に包まれて
この日の\\ちょろっと登山//は終了です

登山というよりトレッキング、という感じかな?
手軽に山を楽しめるいいコースでした


有木側からの登山はちょっと自信がないなという方も
こちら側のコースで『隠岐の島のてっぺん体験』をぜひ♪

登山道入り口を示す表示板の下には
どなたかが置いてくださったのでしょう
杖変わりの木の枝が置いてありました

ストック代わりに利用されるといいですね



林道を通っての帰り道
途中、ががががーっとへんてこな音がして
車が動かなくなりました

春には廃車が決まっている我が車
すわ、ここで故障か!?といったん青ざめましたが

降りてみるとなんてことはない

▼▼▼▼▼

湿った杉の落ち葉をかき集めて走っていたのですな




おまけフォト

帰り道、岩倉の乳房杉に会いにいきました

島外から来られた方から「見どころ」を聞かれると
必ずオススメするポイントでありながら
私は数えるほどしかこの杉の前に立ったことはないんですよね…

崩落地の崖に立つ、樹齢800年ともいわれる乳房杉

悠々と、堂々と
荘厳さと迫力をもって立つその姿はまさにご神木


・・・・・・・


林道をくだりきったあたりには
「山祭」で知られる大山神社があります

林道わきに立つ鳥居が目印

その鳥居をくぐると
すぐそこに建つ1本の大きな杉がご神体です

社殿はありませんが
凛として立つ杉の厳かな気配には圧倒されます

巨木には神が宿る…。
そう崇めた古の人々の思いが、ここに立つとよくわかります

またこの杉に会いに行こうと思います



~~布施の山祭~~

2年に一度、4月1日に布施地区で行われる山祭は
日本最古の山祭といわれる奇祭で県の無形民俗文化財に指定されている


祭りの前日、山からカズラを伐り出す”帯裁ち(おびたち)”を行った後
4メートル程の大榊を担いで集落を練り歩く”大榊捲り(おおさかきまくり)”で祭りの地域を清める。
祭りの当日は、春日神社に集まり朝祝いを行った後
大山神社の御神木にカズラを巻く”帯締め(おびしめ)”が行われる。
山仕事の安全を祈る”山開き”にあたる神事であり
林業が盛んな布施地区の生業に根ざす祭のひとつ。





偶然にも…
隠岐の島町図書館Twitter
『日本のすごい神木』という本が紹介されているのを発見!!
旅人には人気のmook『地球の歩き方』の中の1冊ですが
なんと表紙に乳房杉が乳房杉!!

数年ぶりの乳房杉との再会したその日にこれを目にするというのも
きっと何かのご縁に違いない。
図書館に行かねばなりません!!

玉若酢命神社の「八百杉」も紹介されているそうですよ♪


・・・・・・・・

三が日の我が家で繰り広げられた、平和な集会

この子達とわちゃわちゃしているだけで
今年もいいこといっぱいありそうな気がしてきます
!(^^)!

和やかなワンコたちを眺めてると
脳内にしあわせホルモンがダダもれ状態になるんですな、きっと

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