春が訪れたかのような暖かい週末から一転…
昨日は冬逆戻りの寒さとなりました
今週いっぱいはこんなお天気が続くらしいので
万が一の欠航に備えて
すでに冷蔵庫は準備万端です
(笑)
慣れっこ…とはいかないまでも
あれだけの欠航ラッシュを経験すると
少々の荒天もケセラセラ…という感じでしょうか
笑
この1週間は
まちがいなく家籠りの日々…
たまりにたまったシゴトに向き合う
いいチャンスでもある
(笑)
腹をくくり覚悟も決めて
寒さをやりすごしながら過ごすことといたします
今津とんど
というわけで
「いつか…」「いつか…」と思いつつ
書けないまんまでいた「今津とんど」のことを
今日こそは
(^^♪
…今津とんど…
隠岐の島町指定無形民俗文化財
日時:1月15日場所:今津漁港
毎年1月15日に今津地区の漁港で行われるお正月行事
4本のご神木を組んだ櫓とともに
正月飾りなどを燃やすことで
この1年の無病息災や航海安全、大漁などを祈願するもの
各家ごとに正月飾りを詰めて願い事を書き込んだ「宝袋」~さいふ~を
この櫓に取り付けて祈りを込めつつ火を放つ
10Ⅿほどもある櫓が火に包まれ燃え上がる様は壮観
櫓が海に焼け落ちたところで
下帯姿の男衆「とんど切り」が次々と厳寒の海に飛び込み櫓を目指す
そして
まだ燃えている櫓を解体しご神木を引き上げる
魔よけのご利益があるといわれるご神木は
結婚や出産、新築などの慶び事があった家に届けられるのだそう
毎年、1月15日に行われる「今津とんど」。
今年は4年ぶりに見に行きました
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隠岐のどの地区でも「とんど」は行われていますが
この今津とんど、勇壮なことでは突き抜けている‼︎
全国的にもこんな「とんど行事」は珍しいということで
島外から見学に来られる方もいらっしゃいますよ
初めて見たときのあの感動(衝撃含む)は
未だに忘れられない…
▽▽▽
旧ブログより…『今津とんど 2019』
・・・・
私たちは火入れ(8時頃)の直前に会場へ。
到着したころには
地区の人が持ち寄った「宝袋(さいふ)」が
ほぼほぼ設置完了といったタイミング。
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高い櫓の上には
世話役さんでしょうか、地区の方の姿も…
見ている側は、落ちたりしないか危なくないか
ついついヒヤヒヤするのだけれど
きっと慣れっこなんでしょう
すっかり慣れっこという感の動きで右へ左へと。
ちょっと遅れて到着した方の「宝袋(さいふ)」も
長~い竹竿でちょちょいのちょい、と。
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ちょうど宝袋を手に提げて櫓へと向かうお父さんを発見!
各家で用意されるその「さいふ」には
しめ飾りや書初めなど
とんどで燃やすものが納められているのだそう
表には日の出や宝船かな?めでたさあふれる絵とともに
この1年の無病息災や豊漁などの願いが書かれています
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若手が叩く太鼓の音が小気味よく響く中
つづいて、大飾りと呼ばれる大きな吹き流しが取り付けられ
すべての準備が整いました
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準備が整うと櫓の前で記念撮影です
櫓の前には「とんど切り」と呼ばれる下帯姿の男衆。
地区の皆さんの願いを背負って
厳冬の今津の海に飛び込む今年の面々…
ちょこっと寒そうではありながら
みなさん、キリリとしまったいい表情です
家族のみなさんも
地区の方も
もちろん彼ら自身も
誇らしいに違いことでしょうね
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強い風にたなびく大飾りを眺めつつ
私は写真をとりやすい場所を求めてスロープの対岸へ移動です
ちなみに店長さんは
漁港の入り口あたりにスタンバイ
遠目から望遠でシャッターチャンスを狙います
私は近場でこの気配ごと楽しむ派。
スマホだしね
(;^_^A
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さて
とんど切りさんたちがお神酒で体を清められたのち
ほどなくして
櫓の足元を覆う稲わらに火が放たれました
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その火は瞬く間に炎となって
宝袋をのみこみながら天に向かって燃え上がります
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櫓がすべて炎に包まれ
ゆっくりと海面に向かって傾き始める頃合い…
ここからが、この行事の大きな見所‼
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櫓をはさんだ対岸それぞれから
下帯姿のとんど切りさんたちが
次々と、厳冬の海に飛び込んでゆくのです
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自分に気合を入れるように叫ぶとんど切さんの声
参観者たちのどよめきや歓声
そこに和太鼓のリズミカルな音も重なって
祭り場は、一気に興奮のるつぼです
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やがて櫓はゆっくりと崩れ落ちるようにして海へ…
そこへ泳ぎ着いた男衆たちが
まだ火が残る櫓からご神木である竹を取り出す作業にかかります
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まだまだ勢いよく燃え盛る炎の中心から
ご神木となる竹を引き離し
櫓と竹をくくりつけているらしい綱を解き切っていきました
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火も近くにあって危険も伴う作業なのでしょう
時々怒号もあげつつ冷たい海の中で作業を続けるとんど切りさん達の姿は
勇壮でありながら、神聖な美しさも感じます
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何ともはや
目の前で展開されるこの迫力ある景色に
寒さも忘れ、しばし見入ってしまいました
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やがて…
櫓から外れたご神木(根竹)を担ぎ上げて海からあがり
その年、お祝い事があったお宅に届けるべく
集落の中へと駆けゆく男衆の後ろ姿を見送って
今年の今津とんどはおしまいとなりました
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今年は赤ちゃんが生まれたお宅に届けられたのだそう♪
2025年の年始め。
あの場にあふれた力強い「気」をしっかり浴びて
なんともいえぬ高揚感と気合いに満ち満ちた帰り道でした
…今津とんど…
隠岐の島町指定無形民俗文化財
日時:1月15日
場所:今津漁港
おまけフォト
港町のとんど焼きは、櫓の組み方がちょっと独特です
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魚の形に編まれた竹枠が、さすが港町♪
その枠に提げられているのは天神さんの熊手のお飾りかな?
きっといろんないわれやしきたりがあるのでしょうね
これもまた詳しい方に聞いてみたい
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写真は港町に暮らすオトモダチが送ってくれました
(^^♪
Dちゃん
いつも貴重なネタをありがとう
またよろしくお願いします