6月5日はなんの日?と問われれば
隠岐の島(特に西郷近辺)の者なら即答でしょう
6月5日は御礼会風流の日。
「ゴレエの日は不思議と晴れる。」というその言葉どおり
見事に晴れ渡った青空のもと
下西の玉若酢命神社の大祭「御霊会風流」が執り行われました
…御霊会風流…
武良祭風流、水若酢神社祭礼風流と並び島後の三大祭りの一つ
かつては島内48地区から神々が玉若酢命神社に参集されたが
現在は八地区の神が玉若酢命神社に参集するとされる
当日は朝から様々な神事が行われるが
なんといっても一番の盛り上がりは馬入れ神事
大太鼓の合図が鳴るやいなや
八頭の神馬が馬付きと呼ばれる男衆とともに
一気に参道を駆け上がる様は迫力があり圧巻
馬を使う民俗行事の中ではその勇壮さにおいて類例が少なく
昭和40年に無形民俗文化財として島根県の指定を受けている
~過去のちらし参照~
・・・・
御礼会風流の日の朝は
我らが西町一帯もなかなかににぎわいます
東山神社の神様をお連れした西郷馬の神馬(しんめ)が
下西に向けて出立するその前に、この通りを疾走するのです

また、東三匹(大久・飯田・東郷の神馬)と呼ばれる神馬も
次々とこの通りを通って下西へと向かいます

その道すがら、毛利酒店さんの前や東山神社の前などで
神馬たちはそれぞれにひとっ走りするのです
時にいななき、時に後ろ脚で立ち上がり
鼻息荒く興奮した神馬とともに
この通りを若き馬付き衆が駆けゆく様はまさに人馬一体。
いや…
神馬の背中のお幣には神様がうつっていらっしゃるそうなので
まさに神人馬の三位一体ですね
とにかく
その迫力たるや、圧巻のヒトコトです

宙を飛ぶかのように駆ける東郷の神馬と馬付き衆
なんてかっこいい!
すぐ目の前を馬が走っていくなんて
日常ではありえないシチュエーションですからね
間近で見るのだ!といいポジションを陣取っても
馬と馬付き衆が近づく勢いに怖気づいて
ついつい後ずさりするなんてことも多々
(;´・ω・)
西町だけでなく
祭りに参加する八地区の神馬それぞれの道中で
こうした光景に出会えますが
特にここ西町通りは4頭の神馬に会えるので
知る人ぞ知る、「町なかの御霊会風流」のお楽しみスポットとなっています

ニシマチ通りで神馬たちに会えるのは
だいたい10時半前後…
玉若酢命神社での見所は午後からなので
西町周辺で\町なかの御霊会風流/を楽しんでから
神社へ向かうのもおすすめですよ
来年の6月5日はニシマチ通りへ、ぜひ♪
ブンテン前にて、お待ちしております
(^^♪
おまけフォト
どの地区の馬付き衆さんにも
よく見知った顔があるものですが
ここ数年は教え子や息子の同級生たちが登場するようになり
これまでとまた違った意味で、グッとくることが増えました
・・・
我が家に「馬付き衆」目線で
御霊会風流のなんたるかを教えてくれたのはHさん。
10年馬付きを務め、表彰もうけたというHさんは
まさにミスター馬付き、ともいうべき存在!
馬の裁き方やその所作のカッコよさはもちろんのこと
漆黒に光る「汐風号」との絶妙のコンビネーションも最高でしたね
(動画ではもう何回も見た!)
引退後の今年ももちろん世話役として参加。
神事が終わった後の早がけでは
汐風号を駆って疾走していたと聞きました
地区の子どもたちには「馬付き先生」と呼ばれているというHさん
彼のその背中を追いかけて
また、次の世代が育っていくのでしょう
・・・・・
さてさて
その有木馬が境内を駆け抜ける瞬間を
今回、松江特派員①が写真に納めてくれていました

漆黒の有木馬「汐風」のかっこよさと
意気揚々、なんとも凛々しい表情の馬付き衆たちにほれぼれ!
しかも
Hさんの跡を継ぐ若手馬付き衆の中に
少年時代を知る若者が、なんと、4名も‼
そういえば
祭りが大好きな子たちばかりだったよね
おうちの方も馬付きには深く関わっていらっしゃったなあ
相撲の練習もがんばってたなあ…
牛付きの世界にも早々にデビュー
休みの日は牛の綱取りの練習をするのだと教えてくれた
小5の頃の算数のノートの表紙には
マジックでデカデカと『隠岐水産高校』と書いてあったよね
( ´艸`)
この写真をみるたびに
神馬とともに疾走する凛々しい彼らの姿に重なるようにして
「今」につながるそんな記憶の欠片が次々と浮かび上あがり
なんともいえずムネアツなこの数日です
そうそう
有木の馬付きにかかわる方々で組織された「有木蹄会」では
今年からInstagramでの発信も始まりましたよ
ぜひ、ごらんください
▼▼▼
有木蹄会公式Instagram

あわせて…
玉若酢命神社のInstagramでも
神社を守る方々のいとなみなど様々なことが発信されています
御霊会風流のことも…
よく知られたお祭りでありながら
いろいろなしきたりや神事がいたるところで行われ
そこに参加している人でないと
知りえないこともたくさんあるものですね
毎年毎年、このお祭りを行うために
億岐家のみなさんと地域の方々が行う様々な準備やしきたりなどを
地域の人のリアルな姿に重ねながら
中の人目線と「ことば」で紡がれる発信はとっても貴重…
そして、胸をうたれるものがあります
一生懸命な姿というのは、やっぱりみんな、かっこいい。
馬も、馬付きさんも、お祭りを守るみなさんも‼
玉若酢命神社のInstagramもどうぞご覧ください♪
▼▼▼
玉若酢命神社Instagram