小泉八雲のみた西郷~まちかどミュージアム~

冷たい雨が降りしきった土曜日から打って変わって
穏やかな陽気に包まれた小春日和の日曜日

みなさんそれぞれによい週末を過ごされたことと思います

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土曜日はアスリート選手と交流できる「つなGO隠岐の島」♪

オリンピアから直接指導をあおぐことができるとあって

毎年、話題となる人気企画。

毎年ご来島くださるバレーボールの柳本監督を中心に
今回も早々たるアスリート陣でした


▼▼▼
【バレーボール教室】
柳本 晶一氏(アテネ・北京五輪全日本女子チーム監督)
【バドミントン教室】
髙橋 礼華氏(リオデジャネイロ五輪女子ダブルス金メダリスト)
【水泳教室】
星 奈津美氏(ロンドン・リオデジャネイロ五輪女子200m バタフライ銅メダリスト)
【ウォームアップ教室】
若森 真樹氏(アテネ・北京五輪全日本女子バレーボールチームトレーナー)



圧巻の顔ぶれ‼


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小春日和の日曜日には、布施地区の浄土ケ浦祭りが開催♪

こちらも毎年大人気の布施地区産業祭です


島の産品に、地区のみなさんの手づくりの品
ポーレストさんやラメールさんのおいしいもの♪
子どもたちのステージ出演や高校生のブースもあって
大賑わいの産業祭だったようですよ

行きたかったーーー!!!



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週末はもちろんオシゴトDAYのブンテン…

なかなかイベントには参加できないことが多いのですが
なんとかかんとか時間を工面して
週末3日間にわたり開催された小泉八雲展に行ってきました

題して
まちかどミュージアム
\\小泉八雲がみた西郷//

まちかどミュージアム/小泉八雲がみた西郷
場所:風待ちスタジオ(旧隠岐堂)


風待ちスタジオとして再始動の、旧隠岐堂書店…

そこに、小泉八雲と隠岐のつながりに視点をあてて集められた
様々な資料がズラリ!!

当時の新聞記事や、写真、八雲の足跡をまとめた地図など
様々な資料がたくさん展示されていました

写真:隠岐堂書店FBより拝借
へるんさんにまつわる資料がいっぱいの、旧隠岐堂。
まさに、まちかどミュージアムといった風情…

写真:隠岐堂書店FBより拝借
写真:隠岐堂書店FBより拝借

掲示されている資料は全て、FTさんの自作なのだそう‼
感服のひとこと!



私が訪れたのは、閉店まであと30分ほどという時間帯。

もうおしまいに近い時間だし
資料を見せてもらうだけでもいいかとも思いましたが
主催のおふたり(FTさん・MMさん)が
丁寧に資料の説明もしてくださいました
~というか、私が食い下がった気も…(;^_^A?~

なにはともあれ
この解説が、とってもおもしろかった‼

知っているようで知らなかった小泉八雲の足跡や
朝のドラマと結びつけながらの人物像の解説などなど…

新聞記事や本の内容そのものはもちろんのこと
それに加えて当時の時代背景や人物像も加えながら
時にユーモアも交えつつ…。

そんな「へるん」さんにまつわる小ネタやエピソードが
ひとつ、ひとつ、と私の中に重なっていくにしたがって
私のへるん像は、ぐっと色濃く、ぐんと身近なものとなりました


思えば、怪談好きのせつさんとの出会いがなければ
へるんさんの人生の中における島根の日々は
また違ったものになっていたに違いない

昔話や怪談に目がない私としては
せつさんに感謝状を贈りたい気持ちにもなったりして…

折しも、朝どら「ばけばけ」では
へぶんさんとおトキちゃんの感情の機微から目が離せないタイミング

お嬢様とおトキちゃん、それからへぶん先生
3人の揺れ動く思いとその行方…
結果は知っているとはいえ
FT氏が語った様々な小ネタや裏情報が重なって
なんとも興味深くドキドキしながら見入った今朝。


今回のへるん展のおかげで
朝のばけばけタイムの楽しみ方が
ひと味もふた味も、違ったものとなりそうです



・・・

この企画展は日曜日までで終わりましたが
絶賛の声、多数!

へるんさんの足跡にふれるひと時…
次があることに期待です

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まちかどミュージアム in 風待ちスタジオ

100年に渡って隠岐の島の文化の発信を担ってきた隠岐堂書店
惜しまれながら、書店としての歴史は閉じたものの
今、じわじわと、ゆるゆると、新たな形で動きはじめています

~うれしい!~

センスよく設えられた店内は
なんと、ほぼほぼDIYによるものなのだそう!

書店だった頃の面影も随所にあって
なんだか懐かしい気にもなる…

私ですらそうなのだから
子ども時代からここに通い本に触れたみなさんにとっては
郷愁を誘われる瞬間もあるのでしょう

時に、島の歴史にふれることのできる
ちいさなミュージアムとして…

ストリートピアノにドラムセット
ギターもあって
音楽好きが集まり楽しむ場に…

そうそう
この夏にはベリーダンスとサックスの饗宴も、ここで。

様々な人の自己実現の場にもなっている
そんな風待ちスタジオは
いわば
街なかに生まれた、ちいさな文化の発信地…

気楽に立ち寄れて
いろんな形で楽しめるのがとてもいい♪



おまけフォト

少しずつ増殖していく一途の、へるんさん関連の本…

「積ん読」からなかなか抜けさせないくせに
どうしても手が出てしまう今日この頃です



確か隠岐のことが書いてあったはず、と
買い求めた『日本の面影』
最初に求めたのは桃色の表紙のもので
読めどめくれど、「隠岐」は出てきませんでした…

実はいろいろに訳本が出されていて
隠岐のことが書かれているのは
この新編『日本の面影』(青表紙)なんだと、F君に教わりました

~もちろん、\即ポチ/しました~

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小泉せつさんの手記『思い出の記』は

新編『日本の面影』より抜粋されてものです

せつさん目線のへるんさんが書かれており

とても興味深いものでした

へるん先生がお亡くなりになった日のことも

せつさんのコトバで、淡々と…

なんとも切なく印象的で…
いかにも、へるんさんらしいおしまいの日…



著者名が「小泉節子」になっているのは
ペンネームのようなものなのか…
はたまた
「子」がつく名前が流行ったからか…

それは謎のまま。



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隠岐郷土史家藤田一枝さんが書かれた

『隠岐と小泉八雲』

「伯耆から隠岐」のに藤田さんなりの解説を加えながら
作品にされたものと聞きました


『伯耆から隠岐』を読んでから
『隠岐と小泉八雲』を読んでみると
表現のはしばしに
隠岐人ならではの説明や解釈がなされていることに気がつきます
\めっちゃ正確/に書き表されている方言だとか
隠岐に暮らしているからこそ分かる、土地の様子
これが書かれた当時の写真も幾枚か…


前書き部分には
藤田一枝さんがこの作品を書くに至った経緯と
「それを書くこと」に込めた、亡き奥様への思いも綴られています


全国津々浦々に伝わる怪談奇談など
小泉八雲が採集・再話し作品とした74話を
小泉凡さんが解説しまとめた1冊。


子育て幽霊しかり

雪女しかり
八雲が愛した怪談には
人間の性ゆえの悲哀や人情が感じられるものが多いと言われます


たかが怪談、されど怪談

ひとつひとつのお話の
作品としての魅力もさることながら
そこに添えられた
小泉凡さんの解説がまた興味深いものでした


その話につながる八雲の逸話や思い。
原話と作品との間の違い。
そこに滲む、八雲の感性や人間性…

八雲の怪談の根底にある、深い真理が伝わってきますが
それでいて読みやすい…

八雲の怪談ファンのみなさまには
オススメの一冊です






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