「はちまんさんだより」と夏の例大祭

\\はちまんさんだより//第1号なるものが我が家に届きました♪
(我が家に、というか、東山神社の氏子さんのご家庭に)

発行は東山神社さん。
制作者はクロシバクロちゃんを連れている某神主さん。

7月の25日・26日に執り行われた
七社合同夏の例大祭について分かりやすく書かれたおたよりです


当店のブログでも
島の行事やお祭りのことを書くことがありますが
お祭りの記事って、やっぱりちょっと難しいんですよね

どんなお祭りも様々なしきたりがいろいろにあるし…
神様のことなので
適当に書いとくか、なんて失礼なことはできないし…
もちろん、地域のみなさんにとっても大切なことですしね

中でもこの港町・中町の夏のお祭りは
私にとって「謎」が多いお祭り。

祭の正式な名前はなに?
なんのためのお祭り?
なんで2つの町内にまたがって御旅をするの?
東山神社から熊野大社まで神様をお迎えにいくのは何故なのか?

などなどなど
知りたいことはいっぱいあったんだけど
このお祭り詳細はネットにも落ちていない…。

詳しそうな方に尋ねても
いろんな回答があったり分からないことが多かったりで
自分ではうまくまとめられないことだらけでした


書きたい気持ちも大きいが難易度も最大…という
そんな行事のひとつ。

お祭りが終わった直後は
図書館に行って地域行事の文献を調べてみるか!とか思うのだけど
日々のあわただしさに紛れて失念するが常の私。
謎は謎のままで13年経過
(^^ゞ


このお祭りの記事を書く時は
「御旅」や「祭典」など
自分の目で見たことを連ねて記すしかありませんでした

なので…

この「はちまんさんだより」を読んだ時は
「待ってました!!」の気分でしたよ♪

クイズまではさんであるところがニクい


クイズになってると
なになに!?どれどれ!?!?
と考えちゃいますからね
読む側もその答えは印象に残ることでしょう

いや、私にとって
一番知りたかった「謎」はまさにそれ。

なんで2つの町にまたがって
七つのお社が合同で祭典をするのか…ということでした

東町も、中町もあるのにね

なるほどなるほど。

もともとは「八尾村」というひとつの村だった西町と港町。
この夏の例大祭は、その八尾村のお祭りだったのですね

この例大祭の皮切りのように執り行われるのが「川祭り」。


神主さんと上八尾の楽隊を乗せた2艘の船が
川岸の祠を巡りながら神事を行うお祭りなのですが
他の神事とは明らかに雰囲気がことなるのに
夏の例大祭としてセットになっているのが不思議でした

どうやら「はちまんさんだより」の第2号で
川祭が特集されるようですので
これもまた楽しみです

というわけで…
今年のお祭りのことは「はちまんさんだより」をご覧ください♪

昔は地域の暮らしは神社を中心に成り立っていたと聞きます
時代の流れの中でそのあたりの事情も暮らす者の感覚も

変わりつつあるのだろうと思います

こうしたお便りの中で
その行事にこめられた意味や
古から守り継がれてきた事柄が分かることで
神社や神社で行われる行事などについて

親しみや興味が感じられものなのかもしれません

ブンテンにも余分に数部頂いたものが置いてあります
欲しい方はどうぞおとりくださいね

おまけフォト

お祭りの前に各戸配布される祭典の日程表
…茶輪拠屋ブログより拝借…

東山神社では
24日の夜に前夜祭が行われま

この路地を奥に入ったところが東山神社。
我らが上八尾地区の氏神様です

夜風を受けてはためく幟に、ほのかな灯りを灯して連なる行灯提灯…

夜祭の風情が漂う小径です
楽隊のみなさんと、氏子さんが参加しての夜の祭典。
女性の神主さんがいらっしゃったのに目が釘付け!!
とっても凛々しかったですよ

7月25日の早朝は川祭りが行われました


神主さんと楽隊を乗せた2艘の船が

先導する船に連なって
祠や、御幣を備えたオリト(川への降り口)を廻ります

一度一緒に乗ってみたい
…。

中のヒト目線を楽しめるブログはこちら
▼▼▼

茶輪拠屋ブログ

川祭りの後、東山神社の祭典が始まりました

この日もほんとに暑かった!!

それでも銘々に暑さ対策をとった上八尾地区のみなさんが
三々五々に、八幡さんの境内へと集まります
まずは東山神社での祭典。

その後、同じ敷地にある大川神社の御前に移動
そちらでもまた祭典が執り行われます

東山神社と大川神社の祭典が終ると
次は、熊野大社まで御旅。

熊野の神様をご分霊し東山神社へとお連れする御旅なのだそう。

先払いが道を清めつつ、楽隊と神官を先導してゆきます
太陽はじりじりと照りつけるし
風なんてそよとも吹かない。
そんな酷暑の中、楽隊のお囃子に併せて御旅は進みます


八幡さんは、前夜祭と熊野さんへの御旅に川祭、と
他の神社さんより祭典が多いのですね

楽隊の子ども達も出ずっぱりでがんばります。
この日も配られたすげの傘を頭に載せて
…。

水分補給係とうちわ係を兼ねたお母さんたちも
御旅に沿って熊野まで行脚です
旧役場近くにある、熊野神社に到着。
熊野神社の前でも祭典が行われました

神事が進むと、白い布が貼り巡らされ
中が見えなくなった神社の境内。

どうやらご分霊が行われている模様です

その後、熊野さんをお連れして八幡さんへと再びの御旅。



御旅に参加していたみなさんは、ひとたび解散。
この日は定休日だったので店長さんはひとやすみです


その日の夕方からは
当番神社となる御崎神社まで
神様をお連れするための夜の御旅が行われます

八幡さんと熊野さんもお宿(当番神社)に到着です
それぞれのお神輿でお連れした神様には
お神輿ごとお宿にお入り頂きます


お供のものたちは再び帰路の御旅です

…重たいお神輿をかついでこの階段を上がるのがなかなかのオオシゴトですね…

この日、宿に集合された神様たちは
ここであれこれはかりごとをなさるのだそう

どんなお話をされるのか
ちょこっと聞き耳立てたい気分になりました



翌26日はいよいよお祭りのクライマックス
各神社から、神様をお迎えするための御旅が出るのです

軽やかに舞うのは我らが東山神社の先払いさん。
各神社の名前が記された華やかな幟旗。
東山神社の幟を掲げて歩くのは消防士Mくんでした

暑くて重たい「大役」でしょうが
涼しげな顔で堂々と…。
よく見知った地域のみなさんなのに
この日はなんだかいつもと違った面持ちに見えますね


    裃姿のせいなのか…
    神様の気配がそうさせるのか…



まるで時代絵巻の中に迷い込んだかのような
この日のニシマチ通りです

八尾川橋の向こうから登場したのは、国府尾神社の御旅
先払いの赤い衣装が、青空によく映える
それぞれの神社ごとに
先払いの舞も、お囃子の調子も
少しずつ違うのです

お囃子を聞くだけでどの神社かわかるのだ、とは
島暮らしの達人さんたち。

「違う」ことは分かれどお囃子だけでは「どの神社」かまでは分からない。
そんな私はまだまだひよっこ、と痛感…


桃色の袴姿が華を添えていたのは水祖神社の氏子さん。

巫女舞を舞う女子生徒さんも共に歩く水祖神社の行列は
凛として厳かな気配の中に

なんともいえない華やかさがありました

親子三代勢ぞろいのY一家も発見!!
かわいいジャンジャン姿にほっこりしました
御崎神社さんの楽隊になんだかかわいらしい青年がいるなあと思ったら
なんと、R美容室のあやちゃんでした!!

次回の御崎神社の御旅には

もうひとり大人女子が楽隊に参加されると聞きました

かつては男性のみだった楽隊
男性だけでは楽隊が組めないということもあるのでしょうが
そうして女性もどんどん参加できる雰囲気があるということ
「やりま~す!」と手を挙げる方がいるということ
素晴らしいことですね



コロナ禍の関係で4年ぶりとなった大祭の御旅。

いろんな名シーンがありましたが
私の中で「大賞」を挙げたいのがこの男の子。

迫力ある動きで迫ってくる先払いに
一瞬、ひるんだ彼でしたが
先払いの前にすっくと立ちはだかって応戦。

その子の意気に応えるようにして
先払いさんは舞の所作と決めポーズを…

大きな先払いさんと、小さな男の子は
真向いで向かいあいながら
同じ動作を繰り返します

最後は先払いさんが男の子の頭をなでておしまい♪

なんとも粋なふたりのやりとり

いつか彼が大人になったら
この島のお祭りの先払いをつとめるのかもしれないなーと
そんなことを思いながら眺めました



翌朝、テンテンのお散歩にでかけた河童公園でみつけた「祭りの名残」

川岸にたてかけられた御幣と
その向こうに見える橋の上
道路に貼った縄やのぼりを片付ける国府尾神社の氏子さんたちの姿が…

準備から、お祭り、そして片付け、と

お祭りに参加されたみなさま
本当にお疲れさまでした



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