春の雪~高速船と隠岐水卒業式~

3月になりました
そして…
3月になったとたんに、冬が戻ってきちゃいました

3月1日は舞い散る程度だった雪でしたが
2日の日は窓を開けると屋根も道路もうっすらと雪化粧…

テンテンと店長さんが朝のお散歩ででかけた灯台あたりも
地面は雪に覆われていたようです

ただ、空の色も雲の感じも日差しの気配も
やっぱり「春」のそれ。

雪をハムハムと食べるテンテンの背中越しの洋上には
一直線に航跡を引きながら走る高速船レインボージェット。

お待ちかねだった高速船レインボージェットも
いよいよ運航開始ですね

高速船が走り出すと
隠岐と本土、島前島後間の行き来がしやすくなって
島の暮らしの利便性はぐっとあがります

例年に比べると少し遅めとなった、高速船運航開始
そして
初運航はこんな名残り雪の中で…

でも、高速船運航開始の知らせが届くと
やっぱり「春到来」を感じてワクワクします

島ならではの季節感です

隠岐水産高校卒業式

さて
そんな雪の舞う寒い寒い弥生月のはじまりの日
県下県立高校の卒業式が挙行されました

凛とした空気感の中での卒業証書授与式…

通常、卒業証書は一人ひとりが校長先生から受け取るイメージですが
本科・専攻科各コースの代表が受け取る形で行われた卒業証書授与。
また、各種資格取得者や表彰者の紹介もありました

次々呼ばれる名前と、凛々しい返事を聞きながら
ここは社会での即戦力となる力を身に着けるところだ、と語られた
いつぞやの校長先生のことばを髣髴とし
さすが実業高校、と、得心の思い。

どのシーンも心に深く残りましたが
特に印象的だったのが、卒業生代表の答辞です



全国の高校生は100万人
水産高校生は2000人
わずか2%の存在となる自分たちは
ここに来なければ出会えなかっただろう未来をみて
ここで培った水産魂(熱・意気・団結)を胸に
これからの道を進むのだ
、と。

門出にあたって
淡々と、堂々と語られる言葉の端々には
ここで学んだこと、この学校への誇りが満ち溢れていた…

ここで培った力と
ここで出会った仲間と
そして
この学校そのものが
彼らの誇りとなり、前に進む力となって
未来に向かって進む彼らの背中を押すのでしょう

いい卒業式でした

3月1日の早朝は雪が舞い散っていたのだけれど
この時間帯は奇跡的に陽もさした…


我が家の長男が隠岐水を卒業したのが8年前…
あの日も前日からの雪が残り、冷え冷えとした寒い朝でした

雪の舞う空や空気の冷たさ
凛とした空気感…
そうした感覚は記憶の呼び水。
息子の卒業式の日のことを思い返し重ね合わせながらの1時間。

なんとも感慨深いものがありました



昇降口に飾られていたのは、当校の偉大な先輩
元隠岐の海関から寄贈されたという前まわし!!
校舎と体育館をつなぐ渡り廊下の向こうには
学びのステージでもある『海』が広がっている…

そして海を背景にして目に飛び込んでくるのが
『海を愛し、海を拓け!』というスローガン


ここに立つと目に飛び込むこの景色に
隠岐水の何たるか、を、思います






コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です