旅する蝶「アサギマダラ」が
実は隠岐の島にもいるのだと聞いたのは
昨年のちょうど今頃のことでした
なにがなんでも見てみたい…と
「アサギマダラに出会い隊」を結成
人間2名、犬1匹
言わずと知れたメンバーです
目撃情報があった林道を車で走りましたが
準備不足・知識不足で未遂に終わった昨年の秋の『出会い隊』
今年こそ…と思いつつ
日課のテンテンのお散歩でふとそのことを話題にしたところ
なんとワン友たちも「アサギマダラ熱」に感染
笑
~出会い隊メンバー増員!!~
中でも隊員Nの活動ぶりは群を抜き
アサギマダラが好むフジバカマの苗をもらってきてくれたり
山歩きをしてポイントを探してくれたり、と
なんとも積極的、かつ、精力的!!
心強い後押しを得たと思っていたら…
なんと
その隊員N。
熱心な調査活動が功を奏し
先陣を切って
ついにアサギマダラに遭遇という快挙を成し遂げました!!
グループラインの沸騰ぶりといったら
( *´艸`)
NちゃんYさん、ほんとのほんとにありがとう~!!
「絶対見つけて!」という言葉とともに
グループラインに届いたのは、隊員NとYの調査報告…
●アサギマダラが好む植物の密生ポイント
●吸蜜するアサギマダラの写真
というわけで
それを頼りに、さっそく出かけてまいりました!!
アサギマダラに出会う旅、再び!!
この日は定休日だったので
朝ごはんのお弁当をこしらえて
テンテンのお散歩がてらにのんびりとした『出会う旅』~♪
お弁当とコーヒーでひと息ついたら
持参した我がバイブルを再読
・・・・
1週間の疲れをのんびりタイムで癒したあとは
いよいよ『出会う旅』に出発です
目印は、もしゃもしゃとした白い花…
ひらひらと舞う大きな蝶…
そんなぼんやりとしたイメージを頭に浮かべつつ
ゆっくり、のんびり、林道を走ること30分。
幾度も繰り返される
「お?」と思う瞬間と
「な~んだ」というガッカリを経て…
隊員2名(私と店長さん)
ほぼほぼ同時に「あ!!!」と声をあげました
私が見つけたの「白いもしゃもしゃの花」!!
それと同時に
店長さんの目に留まったのは
その「もしゃもしゃに停まっている!」という大きな蝶!?
店長さんが指さす先を見て
感嘆の声、再び…
ついについに
出会ってしまったのです
憧れの、旅する蝶「アサギマダラ」に♪
林道沿いに密生していた白いもしゃもしゃの花の上
一筋差し込む木漏れ日の光の中で
近づく私たちに気がついているのかいないのか
ゆるやかに、たおやかに
浅葱色の羽を閉じたり開いたりしながら
吸蜜するアサギマダラ
時折気まぐれにふわりと飛び立っては
またゆらり、ひらりと、この花に戻ってくるのです
差し込む光に透き通る「浅葱色」の羽色も
優雅に舞うような飛翔のスタイルも
他のどんな蝶とも違う美しさ。
なんとも感動的なアサギマダラとの出会いでした
マーキングされて放蝶されるものもあると聞いていたので
そ~~っと捕まえて羽を見てみました
もしかしてマーキングされていたりするのでは!?と思ったのだけれど
そんな印は見つかりませんでした
羽には全く痛みがなかったので
この島で生まれた個体なのかもしれません
謎多き美しいこの蝶は
これから海を渡って次の地へ渡り
そこで卵を産んで一生を終えるのでしょう
この柔らかな羽で
どうやって広大な海を越えていくのか
なぜ2000キロにも及ぶ旅ができるのか
こうして実物に接してもなお…
いや
他の蝶となんらかわらぬ
一見、か弱いこの羽を見ればなおのこと…
アサギマダラの不思議な力を思わずにはいられません
・・・・
不思議な生態のひとつとして
群れとなって海を渡るアサギマダラの目撃例もあげられています
秋が深まる頃
どこでどうやってタイミングを合わせるのか
アサギマダラ達は一団となって
島を離れていくのだそうです
偶然にもそのタイミングに居合わせたという方が
話してくださった奇跡の瞬間…
海岸をひらりひらりと舞っていた
数十とも、数百とも思われるアサギマダラ達が
海から吹き上げる上昇気流にのって
ぐるぐるとトルネードのようになりながら崖沿いに一斉に昇っていき
そのまま海に飛び立った…と。
それを聞いた時の感動と胸のときめきのようなものは
強烈なインパクトをもって、私の胸に残りました
それ以降…
アサギマダラの話題が出るたびに
必ずといっていいほど
その瞬間を想像しイメージしてきたものです
なんなら
私がこの目で見たかのように
そのシーンを思い描くことができる
笑
目の前を舞う、2頭の美しい蝶…
憧れだった旅する蝶にようやく出会えた感動にひたりつつ
もしかしたら、もしかする。
私だっていつの日か
そんな奇跡の瞬間に出会えるのではないか、と
そんな思いに
胸も躍った秋のイチニチでした