雪の日のおたのしみ

近年、全国で熊の出没が話題になることが増えてきましたね

島根県でも2024年度(4月から12月まで)は
なんと1541件の目撃があったらしい
~2023年度は951件~

熊出没事例は島根県でもほぼ全域であがっています
隠岐以外。

熊に限らず…鹿や猪なども町中に出没し
事故の原因になるケースもあるみたい

温暖化のせいで植生が変化し餌が不足したり
環境破壊による居場所の減少で町に降りてきてしまったり
人と野生動物との境界線だった里山が
どんどん消滅しつつあることなども
野生動物と人間の、不幸なバッティングの一因なのだそう

熊が出た!とニュースになるたびに
心の奥がチクリとします

一足飛びにはいかなくても
彼らの営みが山の奥で穏やかに完結する、そんな状況に戻りますように
不幸なバッティングが減っていきますように


・・・・・
さて
思わせぶりな熊ネタとなっちゃいましたが
もちろん、隠岐の島に熊はいません
(モンベルのクマよけベル、売ってますけどね)

野鳥天国といわれる隠岐なので
海鳥、川鳥、山の鳥、渡り鳥も含めて
本当にたくさんの鳥に出会うことができるけど
野生の哺乳動物にはめったに遭遇できない
( ;∀;)
…熊に会いたいわけではない…


海に囲まれた環境のせいで
熊どころか、大型の野生動物はいないのです


ただ…

雪が積もった日の朝は
小さな生き物たちの息遣いが
途端に色濃く浮かび上がってくるのです


昨日はこちら♪

点々と続く、オキノウサギの足跡♪

オキノウサギは隠岐の島に生息する最大の野生動物。
~人間の次に大きな哺乳類~
ニホンノウサギの固有亜種で、島後と西ノ島にのみ生息しています

フワモコの毛は黒に近いこげ茶色。
つぶらな黒い瞳に、小さめのお耳。
体の割に、後脚はしっかり長くてがっつり大きい。
とってもかわいらしい野ウサギです

ただ警戒心が強くって
滅多にお目にかかることはできません

30年ここに暮らしていますが
私もお目にかかれたことは数えるほど…


でも…

雪が積もった日になると
いろんなところに「痕跡」を残しているこの子達…

昨日の朝は岬灯台までお散歩に行きましたが
そこでもたくさんのオキノウサギ(の、痕跡)に出会いました

ゆるみ始めてはいたけれど、まだどっさり雪が残る道々
その雪上には
点々と、縦横無尽に
オキノウサギさんの足跡がそこかしこに…
(^^♪

残されたオキノウサギの足跡をみながら
あれこれ想像するのも楽しいもの…

深く沈み込む足跡を残したこの子は
ちょっとふとっちょな子だったのか
それとも思い切り力を込めて跳んだのか…

足跡の間隔はなんと私の長靴4つ分ありました
見事な大ジャンプ‼

となりのうっすら残るちいさな足跡は
なんだかその場で足踏みをしていたみたいにも見えますね


ちなみに
4つのスタンプがワンセットになるオキノウサギの足跡。
大きめで2つ平行に並ぶものが後脚。
それに続いて小さく2つ前後になるのが前脚です


どっちに進んでるか、わかります?
小枝スタンプみたいなかわいい足跡もありました
カラスにしてはちょっと細いね

しなやかに通過したらしい小さな肉球スタンプは
このあたりに暮らす野良猫さんかな…

私たちの前に誰かここを通ったんですね
人間様の足跡もひとりぶん
上手に割られたシイの実の殻も発見。
どこかで見つけたシイの実をここで食べたんでしょうか

これもまた、ちいさな生き物のかわいい痕跡。

テンテンのおさんぽがてら
雪上に残された生き物たちの痕跡を探しながらのんびりと歩く。
雪の日ならではのちいさなお楽しみのひとつです


おまけフォト

雨の日はしょんぼりと散歩に向かうくせに
雪の日のボール遊びはこの笑顔


雪が楽しいのは人も犬も一緒です

「夕日が見える丘公園」?
「夕日が丘公園」?
いろんな名称がネットにあがっていますよね


西郷岬灯台園地付近は夕日の名所として知られていますが

実は海からあがる朝日にも出会えます

今年の元旦の早朝は
息子とMちゃん、そしてテンテンも一緒に
ここで初日の出を見ました

雪景色の中のちいさな白亜の灯台は
なんと100歳越え。

大正ロマンを感じされるレトロな灯台と

ここに吹く強い風を思わせる1本の銀杏の木

なんだか絵葉書のようですね

もちろんテンテンもイイシゴトしております



よく晴れた雪の日は
雪上に落ちる影も、なんとはなしに、アート。
夕方は久しぶりにワン友大集合でした
見て、この見事なフォーメーション
美しい夕日と
まるで恋人同士みたいなテンテンとちっくん

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