大雪の3日間~2024~

先週は隠岐の島にこの冬一番の寒波がやってきました

昨冬の「10年に一度の寒波」の時のほうが
今年よりもずっと雪が多かったはずなのに
その記憶を塗り替えちゃうくらいの降り様でした

いやはや
本当によく降りましたよ

降り始めは23日の夕方から…。

5時過ぎまでは雪の気配もなかったというのに
夕方の1時間でみるみるうちに、あたり一面雪化粧!
みんなが眠っているその間に、島中すっぽり雪の下…
( ;∀;)

暖冬に押され気味で活躍の場がなかった今年の冬将軍様
ついに本領発揮で張り切られたのでしょう

なかなかの仕事ぶりでした



フェリーもまるっと2日間の欠航!
24日は飛行機も全便欠航となりました

バスだって全線運休。
島内の学校もすべてが休校にもなりましたよ
子ども達は嬉しかったことでしょうね


・・・・
こんな日は家にこもっているのが1番なんだけど
タイミングの悪いことに
この日はちょうど月イチの会議がある日…

もしかして、延期になる?と
ちょこっと期待したものの1時間遅れでの開始でした
(^^ゞ


できるだけ坂道のない通りを選んで
会場である役場まで行きましたが
どこもかしこも
こんな感じの雪景色


小雪になったり、吹雪いてみたり
降り様はいろいろに変わりながらも

断続的に降り続く雪は、時に視界すら奪ってしまうほど

普段通勤をしない生活をしているので
こんな雪の日の朝に車で出かけることはめったになく…

息を呑むような美しさと
そのうらはらに驚異もちょこっと感じつつの道中でした


あっちこっちで写真を撮りたい衝動にかられたものの
前後に車がいれば迷惑をかける


道中で停止できたのはこの一カ所のみ。
役場の駐車場に到着してみればここも雪に埋もれて、ごらんの通り
来客用の駐車場は、重機がひっきりなしに除雪作業中でした。

職員用の広い駐車場では

若手数人が雪かきに精を出していらっしゃいましたよ

会議が終わって外に出てみると
掻かれた雪の山は車の屋根の高さを超える勢い。

雪かき隊のみなさま、本当にご苦労様です


大きな道路は早めに除雪が入りますが
西町や港町の通りは掻いた雪を置く場所もないので
なかなか除雪は入りませんしね


自分たちで周辺の道路をせっせと雪かき。
そして
轍ができるのをひたすら待つ



お店を開けるにも車を出すにも、まず「雪かき」必須。
お店はもちろん閑古鳥です、残念ながら


こんな雪の中を来てくださる方に…と
久々の「吹雪割りサービス」を発動しましたよ


さすが警報が出るほどの大雪。
島の暮らしに与えた打撃は大きかった
( ;∀;)


でも…

雪が消えた今になれば
雪に埋もれた日々の苦労も
全てを埋め尽くすかのように止みまなく降る雪の脅威も
なんだか記憶の奥底へ沈んでしまったかのようで
浮かんでくるのは雪をまとったこの街の美しさばかり…


自分に都合のいいようにしか
記憶を残さないシステムとなっている私の脳みそ
(^^ゞ

私が雪かきしてない証拠とも言うべきか…

大雪警報の朝
川べりの町も雪に埋もれていますが
テンテンもずっぽり胸まで埋もれていた
山の木々はなんだか粉砂糖を振ったみたい
道路の雪かきも大変だけど
船を所有する方は船の雪下ろしもしなきゃですね
「フルチュウ」と呼ばれる旧西郷中学校校庭も
当たり一面、まっしろ
初日には雪だらけで登れなかったという、タナカ坂
3日目には足の短いテンテンも「足跡」を残せるほどになりました

ここからのぞくと道に覆いかぶさる樹々のせいで
トンネルみたいに見えるのです

トトロに出てくるあのトンネルみたいだと、いつも思う



雪の中に島ごと埋もれたかのようなあの数日の雪景色は
いわば非日常の美しさです


・・・・・・

そうそう
テンテンのお散歩もなかなかのアドベンチャーでしたよ

遭難覚悟(笑)でたどり着いたいつもの公園にいたっては
轍もゼロ、足跡もゼロ

まさしく未踏の地!
…よくぞここまで来たもんだと思う、我ながら…


丘から吹き下ろす風のせいか
駐車場は雪だまりになっていて
車止めも、そこにあるはずの植栽もすべてが雪の下。

ただただ、だだっぴろい雪原。
これぞ、白銀の世界。

雪が大好きなテンテンですが
ここまで積もると短い足があだとなり
埋もれてしまっております

人も、犬も、ひたすら並んで大行進!

ずぼずぼと埋もれながら
ワンコたちはいったりきたり


その雪を跳ね散らかしたり
時々は雪に頭を突っ込んでみたり

なんとも楽しそうなワンコたち

見てこの顔!!

…今季イチバンのナイスショット…



こうして写真を見返してみると
なんだか雪国の世界に迷い込んだかのような数日ですよね

大変だったなあ~…と書こうと思うのに
なんだかやっぱり
「楽しかったよね~」にしかなってないよね、このブログ
(^^ゞ



さて。

今日は空気は冷たいものの
日差しはなんだかチカラを取り戻し
ガラス越しに見ていると「春」を感じるほどになりました

考えてみれば、明日は節分!
明後日は立春ですもんね

テンテンとお散歩していても
ぐんと陽が長くなってきたなあと思うことが増えました

あんなに美しい雪景色には
今年はもう出会えないんだろうなと思うと
なんだかちょっと寂しいけれど
やっぱり春は待ち遠しい…

勝手なものです


おまけフォト


オトモダチとの約束があって「こんな日」に歩いておでかけ。
「こんな日」でしたが、夜は一瞬雪も止んで
見事な月が顔を出していました

月あかりに浮かぶ八尾川沿いの雪景色は
その雲の気配もあいまって
なんとも言えず、幽玄でした
通りすがりの家に降り積もった雪は
こんもりと、まあるく庇をくるんで
つきたてのおもちみたいになっていました
この日出かけたのは「きぬえ」さん。
おいしいおでんと明るいママの人柄が人気のお店です


おでんひと鍋に、小鉢がいろいろもりだくさん♪
麦酒もヒエヒエ♪
いいほど食べて呑んで満腹満腹♪
もうこれ以上は何も入らない、と、デザートのケーキは断りなながら
これはぺろりと食べられちゃうという、不思議現象


サザエの炊き込みご飯を岩ノリで巻いた
隠岐の島のソウルフード

絶品です

ほろ酔いの帰り道も同じ道を通って…

月はもう高くあがってしまった
家々の灯りも少なくなった…

「こんな日」だから、みなさん早々に眠りについたのかもしれない
雪をかぶったブンテン前のイルミネーション

雪のせいでその灯りが乱反射
いつもよりずいぶんゴージャスな植え込みになっていました
3日目にあがった空港公園
夕日がそろそろ島影に落ちるちょうどその頃
島前あたりには、雲の隙をぬって指す光がとってもキレイに見えていた

あの光の筋は天使の梯子と呼ぶのだと

息子達に教えてくれたのは今は亡きおじいちゃん。

この光を見る度に思い出します



駐車場で雪をみつけて雪合戦する子ども達を発見
なんだか嬉しくなりました

雪がないほうがそりゃ冬の暮らしはぐんと楽ちんなんだけど

やっぱりね、雪が降ったほうがずっと楽しい!!

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