隠岐養護マルシェのこと

今年も隠岐養護学校のみなさんが地域に飛び出してきてくれました

昨年はオハナカフェ、カフェアンノーンとコラボ
ブンテンを舞台にしてcafeKyou(カフェ キョウ)をOPEN♪

地域のみなさんと手を組んでのコラボカフェ
「自分たちでできることで地域をもりあげたい」という
そんな思いを込めての取り組みでした
…高等部2年生(当時)のみなさんの授業の一環です…


さて
今年はそれをさらにバージョンアップ!!

高等部3年生となった3人のみなさんが
西町通りのお店とタッグを組んで
この通り一帯でマルシェを開催してくれました

地域とのコラボマルシェ『隠岐養護マルシェ』です

主会場はこの春閉店された旧隠岐堂。
ここに地域の皆さんが自慢の品を持ち寄ってマルシェを行います

そして、この日営業している西町のお店に声をかけ
スタンプラリーも開催

ゴールの京見屋分店まで
スタンプラリーがてらに買い物しながら
ついでにおいしいものも食べちゃってゆるりと町歩きを楽しみませんか!?

お楽しみ満載の企画です





この前日まで続いていた冷たい雨と風が
奇跡的にこの日はぽっかりと晴れ♪

半年かけて準備を進めてきた
Kくん、Rくん、Nちゃんの思いが通じたに違いない
( *´艸`)



ドキドキのOPEN

当日は隠岐養護学校のみなさんと参加する地域のみなさんが
朝早くから隠岐堂に大集合
決起集会を行ってからそれぞれの持ち場へ向かいました


スタート地点の隠岐堂にはKくんが。
ゴール地点である京見屋分店はcafe部門もあるので
RくんとNちゃんの二人がスタンバイ。


各会場で最終打ち合わせを行って
いよいよ隠岐養護マルシェのはじまりはじまり♪



最終打ち合わせでは
先生方を相手にちょっとしたリハーサルを……
無理難題…いえ、「愛ある注文」を頂いたことで
気持ちもほぐれ、いい練習になりましたね


ブンテンはゴール地点なので10時になってもしばらくは静かな店内…

それはそれでなんとなく落ち着かないもの
…私がね…

そんな空気感の中
一番最初のお客様はブンテンの常連さん!!
なんと
去年の「CafeKyou」の日も、トップで訪れてくださったYさんでした

笑顔で入店してくださったYさんのおかげで
Rくんもなんだかホッとした様子


それを合図にしたかのように
あとはもうずうっと絶え間なくお客様がご来店くださいました
( *´艸`)




さて
当日の様子を写真でちょろっとご紹介


写真掲載については許可を頂いております

ゴール地点での対応はNちゃんが担当しました

全てスタンプを集めた人は
お楽しみボックスからお菓子のつかみどりができるうえに
手作りのプレゼントもあり!?

ゴールしてきたちびっ子たちも
かなり盛り上がった様子

Nちゃんもスタンプ押しに大忙しだった模様です


この日のためにどっさり用意してくれていた
手作りのオーナメントとサザエキャンドルも
全て無くなりました!!

去年は3人でまわしたホールを
今年はRくんが一人で担当

去年のちょっと不安そうな様子が嘘のように
今年は余裕すら感じさせる対応ぶり♪

対応は丁寧に、はっきりと。
去年のキーワードは『笑顔』でしたが
今年は言うまでもなく、ばっちり!!

彼が社会に出て働く姿を想像してしまいました
楽しみですね
( *´艸`)
オーダーはちゃんとメモをとってカウンターに…

この日のメニューは
アンノーンカフェ(おなじみ樹珈琲の樹マスター♪)さんの
おいしい「イケメン珈琲」
ブンテンの「海の色のクリームソーダ」です

『店員村井のオススメPOP』が功を奏し
珈琲もクリームソーダも
たくさんの方にオーダーいただきました♪
この日の制服は隠岐養護学校のみんなが作った
オリジナルTシャツ
Nちゃんが描いたロウソク島の絵をあしらってあります

Rくんと樹マスターはやる気十分のTシャツ1枚!!

みんなが飾り付けてくれた入口横で
ゲットしたおいしいおやつとおいしい珈琲で
ひとやすみ中の佃屋親子
( *´艸`)

「当日の様子を写真でちょろっとご紹介」なんて書きましたが…

実は私たちはオーダーをこなすことに手をとられ
全体の様子をみることも、写真を撮ることも、ほとんどできないほどでした


でも
カウンターの中からは「いい景色」が常に見えていましたよ♪




ほんとにおいしい!と珈琲を飲んでくださる方…
初めて木村屋さんに入った!と嬉しそうにたくさんのパンを見せてくださる方…
お菓子のつかみ取りの順番を待つ子ども達の楽しそうな声…
まったりと店内をウィンドウショッピングしてくださるお客様の姿…
老若男女、障害のある人、無い人、まさにごちゃまぜ
みんながみんな、楽しそうでした


そして
去年よりぐんと成長したなーと感じさせるRくんのお客様への対応ぶり
最後までがんばってスタンプを押し続けるNちゃんの後ろ姿


次々と入るオーダーをせっせとこなすことに必死だったけれど
R君やマスター樹たちと一緒に働く時間の中にあったのは
なんともいえない高揚感と充実感

今年もまた、あっという間の2時間でした



・・・・・・・・・・・

最後のお客様を送り出したあと
隠岐堂の片付けを終えたKくんも駆けつけ、振り返りの会を行い
みんなでこの活動の感想を伝えあいました

3人のことばや姿にあふれてきたのは
達成感と充実感
「お客様がたくさん来てくれて嬉しかった」という思い
そしてなにより
今年もやっぱり『楽しかった!!』

私たちも全く同じです



エリアも拡がり参加店舗もぐっと増える中
昨年のように綿密な打ち合わせはなかなかできませんでした

それに加えて実施時期も晩秋となり
お天気も心配だった…
直前のお天気が「冬到来」を感じさせるものだっただけに
雨が降ったらどうしようーーと天気予報を見ながら
祈るような気持ちでした


それでも
この日はみごとな青空が拡がりました
町中にショッピングバッグをもったたくさんの方が歩いてくださいました

…やはり西町には福河童さまがついてますね!!…


参加してくださったお店の方も
「久しぶりの賑わいが嬉しかったね~」と
感慨深くおっしゃっていた


ブンテンだって
アンノーンカフェだって
わずか2時間であんなにたくさんの方にお飲み物を作ることなんて
史上初だったんじゃない!?と
そう思うくらいがんばりましたから




「お互いにメリットがある活動を」
「win winの関係を」
打ち合わせの中で先生がよくおっしゃってくださっていたことばです



あの日、カウンターから見た「景色」の中には
そのことばが具現化されたものがありました

当日アンケートに答えてくださった方の数から推定しても
200人近い方があの2時間の間にご来場くださったとのことでした
すごい!!


ご来場いただいたみなさま
快く協力してくださった地域のお店のみなさま
丁寧に準備を重ねてくださった先生方
そして
共に働いたRくん、Nちゃん、Kくん、マスター樹とYさん
ほんとうにありがとうございました



おまけフォト

今年のユニフォームのTシャツの背中には
OK!!You GO!!というワードとともに
協力した地域のお店のロゴがあしらわれていました

OK!You GO!!
いけるいける!という勢いと
「おきようご」、そして、「隠岐の融合」と・・・
いろんな意味がよみとれますね




おしまいに
あの日みた「景色」の中で一番うれしかったことを…

あの日
養護学校の後輩だという男の子が2人
珈琲とクリームソーダを飲みにきてくれました

多忙まっただ中のR君でしたが
2人が帰る時には嬉しそうに声をかけていた…

お!?来年へのバトンタッチだね?と
それがなんともいえずいい光景だったんですよね~
( *´艸`)


こうした取り組みが
引き継がれ、受け継がれ
学校に、町に、定着していくといいなと願っています





最近、「隠岐養護学校」さんの話題を町でよく耳にします


西町のマルシェ賑わってたね
隠岐養護学校さんのSNSを見つけた!!

「酒処いちころ」さんの器は隠岐養護学校の生徒さんの作品だって


まさに
「隠岐養護学校、町に飛び出すってよ」

そんな感じ

実際に町に出ての学びはもちろん
魅力化コーディネーターさんが配置された今年度は
学校の様子や取組について、実に積極的な発信がなされています


この町にあって
隠岐養護学校がどんな場所であるのか
どんな学びがそこにあるのか
そして
この島にとってどれだけ大切な場所であり
大事な機能をもった学び舎であるのか
知っていただくひとつのいい作戦!!

ホームページも刷新
SNSも各種あります

どうぞチェックしてみてくださいね

隠岐養護学校HP
隠岐養護学校魅力化推進室Facebook

隠岐養護学校魅力化推進室Instagram

2件のコメント

  1. 隠岐養護三年生のみなさん、お疲れ様でした⤴️
    今年も、誠実な中に和気あいあいとした楽しさがあふれる、素敵なとりくみができましたね。
    優しい地域の方や後輩の期待の中で、きっと自信に繋げていかれることでしょう。未来に希望を有難う
    浜田から、愛をこめて。

    1. 檜谷朝子さま

      今年も…と書いてくださったということは、去年の研究授業に参加された方?
      それとも、昨年まで隠岐養護にいらっしゃった方だろうか?…と
      あれこれと思いめぐらせながらコメントを何度も読みました。
      コメントとともに、温かな思いを寄せてくださり、本当にありがとうございます。
      私達の方こそ、彼らのおかげで大きな贈り物を頂きました。
      あの日の賑わいと、そこで生き生きと働く彼らの姿はまさに一つの「希望」です。
      来年は、一人の社会人としてこの島でそれぞれ働くという彼ら。
      この島の賑わいをつくる仲間として、また一緒に活動できる日が楽しみでなりません。

      ありがとうございました!

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