アスファルトの上にちょこりと映る黒い影…
細い手足に、長い指先…
この影の正体、分かります??
![](https://i0.wp.com/kyomiyabunten.com/wp-content/uploads/2022/06/11DCCB62-CD4F-436F-BAB8-AB2A2D3D6B8A.jpeg?resize=700%2C478&ssl=1)
ちいさなちいさなネズミ♪
草原を住処にして暮らしている、カヤネズミです
なんと日本一小さいネズミなんだとか!!
この子に出会ったのは空港公園の駐車場。
公園の草むらからここに迷い出てしまい
車止めの段差を越えられなくなったんでしょうね
![](https://i0.wp.com/kyomiyabunten.com/wp-content/uploads/2022/06/18E717C9-CE21-40B4-8112-A915A58236F8.jpeg?resize=700%2C939&ssl=1)
頭が大きくって見事な二頭身サイズ
笑
偶然一緒になったイジュミン親子とともに
ちいさなネズミのあまりのかわいさに盛り上がり
ネズミの後をおいかけて右往左往の大撮影大会開始♪
でも…
走りっぷりもなんだか弱よわしいのです
…私が知ってるネズミはもっと素早い…
逃げようとがんばるけれど
すぐにヘタって、立ち止まり、私の影におびえて、また走り出す
この繰り返し…
かなり暑いイチニチだったので
アスファルトも焼けてしまって
ちいさな体のこの子にはちょっと過酷だったに違いない
これは喜んで撮影している場合じゃなかった、と大反省
早く草むらに戻してやらねば!!と沸き上がった謎の使命感により
今度は救出のための追跡を開始しました
ちょろちょろと逃げ回るネズミくんでしたが
なんとか行く手をふさいで捕獲
ところが…
立ち上がろうとしたところで
ネズミくんは私の手から大ジャンプ
( ;∀;)
アスファルトの上に落下して動かなくなるという悲劇
涙
その後、植え込みの日陰にそっと置いておいたところ
テンテンの散歩が終わる頃には、少しずつ頭を動かすように…
翌日には姿が見えなくなっていたので
きっと息を吹き返したのだろうと一安心です
どうかどうか
カラスとか猫とかに見つかっていませんように
( ;∀;)
![](https://i0.wp.com/kyomiyabunten.com/wp-content/uploads/2022/06/2EDCC6FA-5C0B-4170-904A-2A308D435660.jpeg?resize=700%2C525&ssl=1)
私はいじめっこのトムになった気分…
しっぽも足もちゃんと写りこんだ影が
なんともかわいい♪
「カヤネズミを守ろう」
今回、この記事を書こうと「カヤネズミ」で検索をかけてみたところ
カヤネズミの生息場所となる草原や農地の減少にともなって
カヤネズミの個体数も急速に減ってきているという記事に出会いました
人間の暮らしがつないできたカヤネズミのすみかが消えていく
…日本自然保護協会…
その記事との関連で
「カヤネズミを守ろう」という運動があるとことも知りました
人の暮らしに寄り添うようにして
里山のような場所で命を繋いできた小さな生き物にとって
次々とそうした場所が姿を消していったこの何十年かは
まちがいなく受難の時代…
そういえば
中村小学校に勤めていた頃
学校の奉仕作業で中村海岸の清掃活動を行ったことがありました
その折に…草刈する我々に追われるようにして
ちいさなカヤネズミが右往左往していた記憶があります
空港公園も年に何度か大型の機械を入れて草刈をされますが
その直後は、ネズミやモグラ、ヒバリの雛などの亡骸に出会います
![](https://i0.wp.com/kyomiyabunten.com/wp-content/uploads/2022/05/40FC2DFE-556E-4B23-B46E-4B60BC7C9FCB.jpeg?resize=700%2C525&ssl=1)
すっかりきれいに刈り取られる
広々とした草原が嬉しそうなテンテン達だけど
私も楽しかったけど
もしかしたら
ここにはカヤネズミの巣があったのかもしれない
草刈は必要なこと…
ちいさな亡骸に出会うたびに心苦しく思いながらも
どこか仕方のないことと思っていた部分がありましたが
この記事を読む中で
カヤネズミが生息している場所の草刈りをするときは
区画を区切りローテーションしながら刈ることで
残った区域がカヤネズミの避難場所になるとの記載があり、ハッとしました
田のあぜ道や水路の草刈りをする際も
すこしだけ刈り残すことで
草地の連続性が保たれて生息場所の孤立化を防ぐことができる、とも…
人の暮らしを整えたり守ったりするための営みを止めるわけにはいかないけれど
その際、ちょっとずつのやさしい配慮をすることで
そこで暮らすちいさな野生動物の暮らしを守り
その命を次に繋ぐことになっていく…
「カヤネズミ」のことに限らず
これから先の、私達の暮らし方すべてにおいて
見直さなければならないことのように思います
SDGsを進めていく上でももちろん。
なんだかいろんなことを考えさせられた
ちいさなカヤネズミとの出会いでした
![](https://i0.wp.com/kyomiyabunten.com/wp-content/uploads/2022/05/494272A3-4DF7-4655-858F-8A9100F67233.jpeg?resize=509%2C678&ssl=1)
こうして楽しんでいたけれど
たくさんのカヤネズミの巣は壊されていたのかもしれない…