今年の夏は、驚くような出会いと嬉しい再会が本当に多い夏でした
久しぶりの『何の制限もない夏』でしたからね
移動が多い=来島者が多い
これは当たり前に予想はついていたとはいえ
そんな私たちの予想をはるかに超えてきた、出会いと再会の数々…
・・・・・
昨日の夕方、ひとりのビジネススタイルの女性客がご来店
なんだか親しみを感じる笑顔に
はてお会いしたことあったっけ?と一瞬思ったものの
いくつか質問を受けたその流れの中で
なんと大社の方と判明!!
しかも年齢は1つ上
お話するうちに名前も当時のイメージも浮かんできた!
あれこれと懐かしい話で盛り上がりまくりでした
聞けば、現在は島根県立大学の指導者として活躍中とのこと
今回の来島も、離島の医療を考えるプロジェクトの企画準備だったそうです
医療にかかわる人材の不足は県内でも深刻。
特に、中山間地や離島はその傾向も影響も大きい。
ということで
看護や医療の世界を志す学生と
これから自分の進路を定めていく高校生
そして
現場で働く医療人(診療所など)と結びながら
当地が抱える現状や課題について考えていくというプロジェクトのようです
医療と定住促進。
隠岐にとってはどちらも島の暮らしを支える大切な核のひとつ。
その両の側面へのアプローチになるやもしれないこの企画には
何だか私も興味が湧いてきました!!
ありがたいことですね
・・・・・・
偶然の出会いといえば、もうひとつ…
ふらりとご来店くださった若いカップルさん
入店するなり、壁に貼っていたテンテンの絵を見つけ
何やらささやくように話していらっしゃいました
何か気になることでもあるのかな?と思って伺ってみれば
なんと、この絵を描いたYASUNOくんとは同級生になるとのこと!!
ふらりと入ったお店に
同級生が描いたと思われる絵があったら
そりゃびっくりしちゃいますよね~笑
…関東の方です…
なぜ同級生が描いた絵がここにあるのか…
このお店は同級生となにかツナガリがあるお店なのか…
不思議でしかたがなかったとのことでした
私たちもそれを聞いて思わず前のめりに
笑
早速お二人の写真を、YASUNO君に送っちゃいました
…もちろんYASUNOくんもびっくり笑…
しばし
画面の向こうとこちらで
「なにこのキセキ!!」と盛り上がることこの上なし
笑
テンテンの絵がなければ
こんなふうにこのお二人とお話することはなかったことでしょう
テンテンの絵がつないでくれたご縁でした
・・・・・
そうそう
はるか信州の地から数年ぶりに訪れてくれたのは
ヒラメのHくん!!
「これを返しにきました!」と
息子から借りたまま帰ってしまっていたという
ちいさなルアーを持って…
私たちですら忘れていた、そのちいさなルアーは
お布団みたいにティッシュを敷いたお菓子の箱に
ちょこんと、でも、大切そうに、納められていました
Hくんの律義さだとか人柄だとか
そういう温かさみたいなものも
その小箱には詰まっているような気がしました
来春には大学院を卒業
企業への就職も決まっているというHくん
就職先は「伊丹空港」がある大阪ですからね
またきっと遊びにきてくれるに違いない。
嬉しい嬉しい再会でした
・・・・・・
と…
書いても書いてもまだまだ出てくる
嬉しい出会いと再会のお話
笑
あまりに個人的なことなので
ここに書くのもどんなもんかねーとか思いながら
それでもこの夏を象徴することといえば
やっぱり海を渡ってやってきてくださったみなさんの笑顔そのものでしたから…
ほんとはまだまだ「驚きの出会い」はあるんだけど
ちょっと個人的すぎるため、割愛
(^-^;
思えば2023の夏…
週末ごとの汽船場は
いつもあふれんばかりの乗客でごった返していました
連休やお盆前後は特2船室も「寝ころび禁止」が通達。
…これが一番ツライ…
船室以外の廊下や階段にも人があふれる状態だったらしい…
ほんと…お盆の時期のあのフェリーには
もう二度と乗りたくないと思っちゃうくらいの混雑ですからね
冗談抜きで、身動きひとつ、とれない
( ;∀;)
それでも
「芋の子を洗う」ような状態のその船に乗り込んで
隠岐に帰ってきてくれた方たちの、あの笑顔たるや…
奴隷船みたいだった!
知らない人とくっついて座ってたわ!!
と
そんな超絶しんどい船旅の話をしているのに。
しかも、帰りもまちがいなく
その満員フェリーに乗らなきゃいけないのに
みなさんもれなく、いい笑顔なんですよね
隠岐汽船さんが運んでくれるのは
人や荷物だけじゃないんだよな~と
そんな笑顔を見ながら改めて思ったりもして…
会いたい人に会える夏
行きたいところに行ける夏
それがやっと戻ってきたんだな~と
そのことが、しみじみと胸に沁みて嬉しかった…
そんな2023の夏でした
思えば4年前の夏。
松江で一人暮らしを始めた息子に会うために
フェリーに乗ってでかけたことがありました。
特2の客室には、私を含めてたったの3人…。
世の中を席巻しつつあった得体のしれない病への恐れ。
社会生活がままならなくなることへの言い知れぬ不安感。
悪いことなんてひとつもしていないはずなのに
息をひそめるようにしてそこにいた…
言いようのない思いと息苦しさの中で過ごした2時間半でした
この夏、はじけるような笑顔で訪れてくれたみなさんに出会うたび
なんとはなしに、あの日の船旅のことを思いました
いやほんと…
よく耐えたよね、みんな。
よくがんばったよね、みんな。
隠岐の夏はやっぱりこうじゃないと…と。