定休日だった昨日
八幡さん(東山神社)の境内にある秋庭神社のお祭りがありました
地区のみなさんが「あきばさん」と呼ぶ
火の神を祀った神社の春のお祭りです
参加するのは女性のみと決まっている「あきばさん」
お台所を請け負うのは女性が多いからなのか
それともその他に理由があるのか…
いつも不思議に思います
「あきばさん」のお祭りは毎年旧暦3月15日開催ということで
ゴールデンウィークの真っただ中にぶち当たることも多々…
でも、今年はちょこっと早めのタイミング。
ちょうど定休日でもありましたしね
私も久しぶりに参加しました
!(^^)!
・・・・
さて
この「あきばさん」のお祭りでは
ご祈祷の前に地区のみなさんでお百度を踏みます
この1年、火事などが起こらなかったことへの感謝と
またこの先の1年、どうぞ無事でありますようにとの祈りを込めて
全員であわせて百度のお詣りをするのです
世話役さんが揃えてくださった100枚の椿の葉を
参加者がそれぞれ数枚手にとって
あきばさんに拝む度にその葉を神前に供え
また列の最後尾へと並びます
それを延々繰り返し
葉っぱが全て無くなればお百度おしまい
なるほど。
お百度の証(?)となった椿の葉は
八尾川に流すしきたりなのだそう
お百度が終わる頃に大社さんが登場。
ご祈祷が始まりました
数年前まではこの社の前に大きな八重桜が立っており
このお祭りの時分には見事に咲いていたものですが
老木となって伐採。
なんだかちょっと寂しくなった社周辺…
でもその代わりを務めるかのように
新たに奉納されたばかりの真っ赤な幟が
風にはたはたとはためいて彩りと華やかさを添えていました
この幟でお祭りの雰囲気がぐっとあがる!!
これは、私が初めて参加した時の「あきばさん」の写真です
▼▼▼
ご祈祷が終ると
4つの地区に分かれてそれぞれ集まり
お神酒と「御供さん」を頂きました
我らが八町内からの参加は今年は4名ほど。
平日のお昼とあっていつもより参加は少なめ?
急な階段をあがらなければならない神社なので
来たくても難しい、とおっしゃる方も増えてきたみたい
( ;∀;)
Mさんが支度してくださった「御供さん」(お赤飯)にお菓子
それから今年はおみやげにおもちも2個ずつ…
それらをわけっこしてから
お神酒もちょこっとずつ頂いて
少しだけ軽やかになった口で楽しくおしゃべり♪
お昼が近くなった頃合いに、散会となりました
以前は地区ごとに炊き出ししたりお弁当をとったりして
みなさんでお昼を食べていたものですが
コロナ禍以降、集まっての食事会は無くなりました
(今回は今流行っている感染症を懸念しての中止)
それが無くなったことはちょっと寂しい反面
担当になった方の苦労はぐんと減って
仕事も、気持ちも、楽になったよとおっしゃってました
年に一度
1年の無事とこの先の安泰を祈る神事は
もちろん大切に守りつつ
負担のない範囲で地区のみなさんとこんな時間が楽しめたら
それが一番なのかもしれません
というわけで
今年の「あきばさん」も無事終了♪
また来年もこうしてのどかな気分で集えるように
火の事故に気を付けながら
無い腕によりをかけつつお料理がんばろうと思います!
OkiTimes春号
折も折…
この「あきばさん」の翌日に
ジオパーク推進機構が発行する『OkiTimes春号』が届きました
次世代に繋ぐ祭り、として、水若酢神社祭礼風流の特集号。
いろいろとお祭りのことが紹介されていて
興味深く読みました
ちょうどちょうどのタイミングだったこともあって
ぐっと心が動いた、最終項目
『祭りを残していくために』…
●祭りを残していくために●
この数年で、いろんなお祭りができなくなりました
本当に危機だと思います
祭ができなくなってから気が付いたのでは遅いので
今とにかく残していかないといけません
なくなったものを復活するのはものすごいエネルギーですから
なんとしてでももう一度
みんなの心をひとつに盛り上げていきたいと思います
祭は地域の人達の心ひとつに結集する一番の力ですね
~『OkiTimes春号』より引用~
確かに、今、どの地区のどのお祭りも
様々な要因の中で継続と伝承が難しくなりつつあります
もちろんそれは隠岐だけのことではありませんよね
我が実家大社のお正月行事などでも
人出不足のために苦心を重ねやり方を見直しながら
なんとか伝統を守っていると聞いています
人口減少と高齢化
暮らしのスタイルと価値観の変化
3年にもわたるコロナ禍もその要因のひとつでしょう
大切なものを次に繋いでいくために
守るべきことと、変えていくべきこと。
お祭りに限らずいろんな局面で
今、そうした思考で揺れるケースが増えました
この日も然り。
前日に参加した「あきばさん」のこと
昨夏の猛暑の中
みなさんが必死で守り抜いた「七社合同夏の大祭」のこと
いろいろと思いを馳せながら記事を読みました
ブンテンにも数部おいてあります
読みたい方、どうぞご自由にお持ちください