全国的にそうだったみたいですが、隠岐の島も例外ではなく…
春分の日前後はとにかく荒れに荒れました。
19日の午前中はまだ穏やかだったものの、午後から次第に荒れ始め、夕方には雨風が急速に強まっていきました。
おまけに雷鳴も轟き始め、島内各地で停電することもあった模様…
20日に至っては、海も、空も、絶賛の大荒れ!!
全線全便が欠航となり、足止めを食らった方であふれた隠岐の島でした。
春分の日のブンテンは、一時欠航流人のみなさんの集いの場に。
久しぶりのご対面もありましたしね
欠航となって浮いた時間をビールで楽しむそのスタンスも
なんだかいい感じだなあと…
(あ、欠航はもちろんお気の毒なんですけどもね)
21日は、風こそなんとか収まって、空、海ともに交通網も復活したものの、断続的に冷たい雨混じりの雪が降りました。
お昼過ぎには急にその降り様が勢いを増し、路面が一時真っ白になっちゃった程!!
そういえば、隠岐では昔から「タイヤ交換は原田の祭りが過ぎてから」と言います。
確かに確かに!!
節分過ぎて春めいていく日々についつい油断し、この時期の寒の戻りであたふたする…なんてことは私の毎年の常なのです。
この頃に冬将軍の最後のひとあばれが来ることを肝に銘じる言葉としては、言い得て妙!!
そういえば、「ちょっくら隠岐」さんのSNSに、降りしきる雪の中で行われる原田の祭りの様子が紹介されていました。
写真:ちょっくらOKI さんに頂きました
ちょっくらOKI Instagram
ご神体である巨岩の前で厳かに進む神事。
装束に身を包んで祈りを捧げる神官や、袴に烏帽子という祭り衣装の地域の方が参加する的射。
なんだか時代を遡ったかのような祭りの風景と、そこに重なるようにさらさらと降る雪…。
町指定の無形民俗文化財にもなっていて、「原田の祭りまでは…」なんて身近に語っているくせに、祭り自体は見たことがなかったので、ちょっくらOKIさんの写真に思わず見入ってしまいました。
なんとも厳か。
なんとも幽玄。
いつかその場に参加してその空気感を味わいたいと思うほどに。
ただ…あの雪の中で行われた祭事。
その寒さを想像すると思わず首をすくめてしまいそうにもなりますね
お祭りに参加されたみなさま、お疲れ様でした
『タイヤ交換は、原田の祭りが過ぎてから』
原田に限らず、3月20日の春分の日前後に各地で春祭が行われる隠岐の島。
祭り事が自分たちの中にとっぷりと根付いているこの地ならではの表現なんでしょう。
「春分の日」に置き換えてもよさげではあるが
ここではやっぱり「原田の祭り」なのだ
さて、冬将軍さまの最後のひとあばれも、どうやら終息の兆し。
今日の早朝はぐっと冷え込んでいたものの、時間が経つにつれ日差しも強くなってきた!
春分の日…いや、原田の祭りも過ぎましたしね
いよいよ、春。
ここからが、島の春本番です(^^♪